◆歴史に埋もれた作品 |
1992年3月にファミリーコンピュータ用のゲームとして発売された『ファイアーエムブレム外伝』。それに先立つこと約2年前の1990年4月にリリースされた、同じくFC用のゲームにしてシリーズ第一作となる本伝『ファイアーエムブレム 暗黒竜と光の剣』は、1994年1月にスーパーファミコン用ゲーム『ファイアーエムブレム 紋章の謎』としてリメイクされた上に、続編も製作されて全2部構成の作品として蘇りました。この『紋章の謎』は、2006年12月には「Wii」のバーチャルコンソールにも移植されました。さらに2008年8月には「DS」で新たに『ファイアーエムブレム 新・暗黒竜と光の剣』として、『暗黒竜と光の剣』を再度リメイクしています。 一方『外伝』はと言うと、発売から現在に至るまで、続編はおろか一切のリメイクも行われていません(2008年現在)。「本伝」と同じファミコン用ソフトとして発売されながらも大変な扱いの差です。 そのため現在外伝をプレイするためには、まず既に発売中止のファミコンを入手し、その後に同じく発売中止のFE外伝のROMカセットを用意しなくてはならないのが現状です。
ここでは、そんなFE外伝の現状を憂えた・・・かどうかは分かりませんが、FE外伝を愛する有志によって作成された、外伝のリメイクあるいは派生作品として位置付けられるフリーのゲームを紹介します。 |
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リメイク系 |
SRPGツクールでFE外伝(無理やり) |
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製作者: |
村人氏 |
作成ツール: |
SRPGツクール |
配布先: |
CloneGameParty 2nd |
容量(解凍後): |
20.5MB(284MB) |
備考: |
インストール不要 |
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FE外伝をベースとして、その内容を再現している「クローンゲーム」です。製作者の使用している「SRPGツクール」は、文字通りシミュレーションRPGに対応したツクールシリーズです。しかし「RPGツクール」シリーズの様に、改訂版が次々とリリースされることは無く、2008年現在これ1本で止まっています。
もちろんSRPGであるファイアーエムブレムの再現性は高いのですが、外伝自体がFEシリーズで異質な存在であるため、再現不可能な部分も幾つかあります(魔法はMPを使用、フィールドMAPの自由な移動等)。 |
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グラフィックはツクール独自のものや、他の正規作品からの流用、また有志によって作成されたオリジナル顔グラも用意されています。音楽は外伝のMIDI音源を使用しており、原作の雰囲気は良く出ています。 一方で、作者独自のアレンジも各所に見受けられ、ある意味でリメイクともいえる仕上がりとなっています。
基本操作はマウスで行います。デフォルトではフルスクリーンなので、ウィンドウでプレイしたい人はF4キーを押して下さい。 |
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SRPGツクールは、本伝(暗黒竜)タイプのゲームシステムを想定しているため、元々外伝の製作には向いていません。そのため「原作の再現性」という点では、苦しい部分も多々あります。 しかし一外伝ファンの立場から言わせてもらえば、それら厳しい制約の中で、よくぞここまで作ってくれたという感謝の念で一杯です。 |
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続編系 |
ファイアーエムブレム外伝 バレンシア戦記 (体験版) |
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製作者: |
かz氏 |
作成ツール: |
SRPGツクール |
配布先: |
CloneGameParty 2nd |
容量(解凍後): |
3.88MB(124MB) |
備考: |
インストール不要 |
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FE外伝の数世代後を描いた「クローンゲーム」です。物語は製作者のオリジナル。年代の設定上、外伝本編に登場したキャラは現れないようですが、BGMは主に外伝のMIDIを使用。フィールドMAPは多少変化しているものの、紛れも無く外伝を彷彿とさせます。 一方で、他作品で登場したクラスやアイテムを取り入れるなど、製作者のアレンジも施されています。
基本操作はマウスで行います。デフォルトではフルスクリーンなので、ウィンドウでプレイしたい人はF4キーを押して下さい。 |
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背景設定や舞台設定など非常に良く練り込まれており、外伝世界のイメージを崩すことなく引き継いだ良質な続編作品。
個人的には熱烈にオススメしたい作品なのですが、タイトルにもあるように、現在は途中までしか製作されていない「体験版」。完成版のリリースが待ち望まれる作品です。 |
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FIRE EMBLEM Side story −Order27− |
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製作者: |
FE外伝研究所の管理人 |
作成ツール: |
SRPGツクール |
配布先: |
こちら |
容量(解凍後): |
73.31MB(246MB) |
備考: |
インストール不要 |
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FE外伝の本編が始まる数年前を描いた「クローンゲーム」です。基本ストーリーは公式設定をベースとしています。 全3章構成のショートストーリーで、リゲル側とソフィア側どちらでもプレイ出来るマルチサイト方式を採用しています。
基本操作はマウスで行います。デフォルトではフルスクリーンなので、ウィンドウでプレイしたい人はF4キーを押して下さい。 |
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上掲2作品に触発されて、私(管理人)が製作したものです。 説明書や公式本のイントロダクション、そして本編の登場人物達の台詞などから妄想を膨らませてストーリーを仕上げました。 外伝の本編が始まるまでにも、たくさんの悲劇があったのだということを感じてもらえたら幸いです。 |